睡眠不足になると肩こりもひどくなる?

2023年12月2日

 

そもそも睡眠不足とは

慢性的に睡眠時間が短い人は、睡眠負債が溜まっていると考えられます。

睡眠負債が溜まっている状態のことを、医学的に「行動誘発性睡眠不足症候群」といいます。

ただの寝不足ではすまされず、睡眠障害の一種とみなされているのです。

 

睡眠負債をかかえている人の体にはさまざまな悪影響がおよんでいる可能性があります。

例えば、肥満や高血圧、糖尿病は、その代表的な例です。

最近では、がんや認知症にも関係があるといわれています。

 

 

なぜ睡眠不足になると肩こりになる?

睡眠不足と肩こりには、以下の2つの関係性が考えられます。

睡眠不足による筋肉の緊張

睡眠不足になると、筋肉の緊張がしやすくなります。

これは、睡眠不足によって、筋肉の修復や回復が十分に行われないためです。

そのため、睡眠不足の人は、肩こりなどの筋肉の痛みやこりに悩まされやすくなります。

 

睡眠不足による自律神経の乱れ

睡眠不足になると、自律神経のバランスが乱れます。

自律神経は、心拍数や血圧、体温などの内臓の働きをコントロールする神経です。

自律神経のバランスが乱れると、血行が悪くなり、肩こりなどの痛みを引き起こしやすくなります。

 

 

睡眠不足による肩こりが悪化する原因

 具体的には、睡眠不足によって以下の症状が現れると、肩こりのリスクが高まります。

 ・頭痛

・めまい

・吐き気

・イライラ

・不安

・集中力の低下

 

肩こりは自律神経と大きく関係しているのでストレスなどが引き金で悪化する可能性が高いです。

 

 

肩こりをひどくさせないために

 睡眠不足が原因で肩こりが気になる場合は、以下の対策を試してみてください。

睡眠時間を十分に確保する

 成人の場合、1日7~8時間の睡眠が推奨されています。

睡眠時間を確保することで、筋肉の緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えることができます。

 

 姿勢を改善する

また、肩こりの原因となっている姿勢や動作などを見直すことも大切です。

例えば、長時間同じ姿勢でデスクワークをしたり、片方の肩に荷物を長時間かけたりしていると、肩こりの原因となります。

適度な運動やストレッチで、首や肩の筋肉をほぐすことも効果的です。

 

 

睡眠がもたらす5つのメリット

最後に【睡眠がもたらす5つのメリット】をご紹介します

疲労回復効果

睡眠時には成長ホルモンが分泌され、効率的に身体の疲労を解消しエネルギーを蓄積していきます。

 

記憶の定着と排除

睡眠中に脳は情報を整理し、記憶の定着を助けます。

寝る子は育つは本当です。

また、記憶の整理や不要な情報を削除(嫌な思い出)する時間でもあります。

日々学ぶことが多い人ほど睡眠の質は高くなりやすいのです。

 

脳の掃除

睡眠時は記憶の整理だけでなく、一緒に脳のゴミ(アミロイドβ)を掃除する時間でもあります。

ただし、深い睡眠が取れていないとこの掃除の効果が低くアルツハイマー型認知症の危険性などを高めます。

 

生活習慣病の予防

良質な睡眠は高血圧、糖尿病、肥満などの生活習慣病のリスクを低減する助けになります。

実際睡眠は80を超える病と関係していると言われているため、日々の健康維持にとても重要な要素となります。

 

免疫力の向上

充足した睡眠は免疫システムの正常な機能に必要不可欠です。

睡眠中に体が抗体を産生し、炎症を抑制する働きを強化します。

これにより、感染症への抵抗力が向上し、健康を維持します。

 

 

 

このような素晴らしい睡眠効果を効率よく得るためには、睡眠の質を上げることが大切になってきます。

睡眠不足で肩こりが辛い方に向けて施術だけではなくアドバイスも行なっておりますので、ご気軽にご相談ください。

寝違えは首だけじゃない

2023年11月8日

 寝違えは、首や腰の筋肉が急激に伸びたり、縮んだりして起こる筋肉の損傷です。

寝ている間に不自然な姿勢をとり続けたり、寝返りを打つときに勢いをつけたりすることで起こりやすいと考えられています。

さらに寝違えは首に痛みを出しやすいと言われていますが、

背中や腰にも痛みを出すことがあります。

 

寝違えの原因

寝ている間の姿勢

寝ている間に、首が不自然な方向に曲がったり、ねじれたりしていると、筋肉に負担がかかり、寝違いを引き起こしやすくなります。

 

寝返りの打ち方

寝返りを打つときに勢いをつけたり、急激に動いたりすると、筋肉に負担がかかり、寝違いを引き起こしやすくなります。

 

ストレスや疲労

ストレスや疲労によって、筋肉が緊張しやすくなり、寝違いを引き起こしやすくなります。

 

姿勢の悪さ

日常生活で姿勢が悪いと、筋肉に負担がかかり、寝違いを引き起こしやすくなります。

 

 

寝違えの症状

 ●首の痛み

 ●首が原因による手の痺れ

 ●首の動き(可動域)の制限

 

 

寝違えはぎっくり腰に比べて軽視されがち

寝違いは意外と軽視されがちですが、症状の重たさとしてはぎっくり腰と同じくらいに重いです。

ぎっくり腰の場合は腰に症状が出るので、日常生活に大きく影響を与えますが、 寝違いの場合は首を特に動かさなければ、日常生活の影響は少ないです。

しかし、寝違えはぎっくり腰と同じ筋肉・神経の問題で起こるので軽視してはいけません。

何回も寝違えを繰り返す方は、寝具や寝方、ストレッチなど予防を行ってみてはいかがでしょうか?

 

 

 

『なんとなく不調』2つの原因と改善のための3つのポイントとは?

2023年04月12日

最近、「なんとなく体がだるい」「体がスッキリしない」「疲れが取れにくい」

 

と感じていませんか?

 

このような“なんとなく不調”には主に2つの原因があります。

 

  • 筋力の低下
  • 自律神経の乱れ

 

筋力の低下

 

筋肉には、体を「支える役割」と、体を「動かす役割」があります。

 

支える筋力が低下すると、姿勢の悪さや血行不良などから、デスクワーク中などじっとしているときに不調を感じやすくなります。

 

動かす筋力が低下すると、動くとすぐに疲れる、階段よりもエレベーターやエスカレーターをすぐ使ってしまうなど、活動中に不調を感じやすくなります。

 

 

自律神経の乱れ

 

自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、朝起きるのがしんどい、やる気が出ない、疲れが取れないなど、いわゆるメンタルの不調を感じやすくなります。

 

 

改善のための3つのポイント

こういった“なんとなく不調”を改善するには、以下を意識するとより効果的です。

 

「バランスの取れた栄養」×「適切な休養」×「適度な運動」=健康

 

つまり、どれか一つが0なら健康は0になってしまいます。

 

この“なんとなく不調”をそのままにした先にある『大きな不調』へとつながってしまう前に、3つのポイントを意識して、お身体の改善にお役立てください。

 

簡単!『ぐっすり眠る』自律神経の整え方5選

2023年03月17日

ストレスなどによって自律神経が乱れると、

・不眠症

・朝起きられない

・寝ても疲れが取れない

などの症状につながります。

 

このような悩みのある方に向けて、睡眠の質を向上させるための習慣を5つご紹介していきます。

 

①就寝時間の目標は11時、遅くても12時までには寝ること

睡眠不足は、自律神経のバランスを崩してしまいます。

短い睡眠時間では日中も自律神経が乱れたままになり、脳や心にまで悪影響を与えます。

睡眠時間を確保できるよう、生活リズムを整えましょう。

 

②思い切った早寝で仕事のパフォーマンスアップ

徹夜をすると、脳の状態は飲酒した時と同程度まで低下することがわかっています。

そんな状態での仕事は効率も悪くなってしまいます。

しっかりと睡眠時間を確保し、自律神経を整えた状態でパフォーマンスを向上させましょう。

 

③3秒で吸って6秒で吐く、呼吸法

「吸う・吐くを、1・2のリズムで行う呼吸法」は、副交感神経を働かせるのに効果的です。

毎日3分間行うだけで、眠りにつきやすくなります。

 

④睡眠不足だけでなく、寝すぎも体によくない

睡眠不足を解消しようと休日に寝溜めをする方も多いかもしれません。

しかし『不足することはあっても、貯めることができない』のが睡眠です。

目覚ましナシで起きられる時間が自分にあった適正な時間です。

自分にとっての適正な睡眠時間を見つけましょう。

 

⑤「どれだけ寝ても眠い」を夕方ごろの軽い運動で解消

日頃から運動をしていない人と、適度に運動をしている人では、熟睡感はまるで違います。

睡眠には体温の上昇と低下や、運動によって作られるホルモンの作用が必要だからです。

毎日ストレッチやウォーキングなどの軽い運動を取り入れるだけでも、熟睡できる準備が整います。

 

 

 

このような習慣で自律神経を整え、上質な睡眠を手に入れましょう!!

また、なかなか改善しない場合や重度の不眠症の方は、当院スタッフへお気軽にご相談くださいませ。