痛みを「冷やす」か「温める」かの判断基準とは?
2024年12月13日
身体の痛みを「冷やす」か「温める」かの判断に困ったことはないでしょうか?
そこで今回は、「冷やす」と「温める」どちらが良いのか、それぞれの方法が適しているケースと基準を解説します。
1. 冷やす場合
効果
冷やすことで炎症を抑え、腫れや痛みを軽減する効果があります。
適しているケース
- 急性のケガや炎症がある場合
- 打撲、捻挫、筋肉の損傷、靭帯の損傷など。
- ケガをしてから48時間以内の炎症期。
- 熱感がある場合
- 痛みを伴う部位が熱をもっている場合。
- 赤く腫れている場合。
具体的な方法
- 保冷剤や氷を布で包んで患部に当てる(直接肌に触れないよう注意)。
- 1回あたり15~20分程度を目安にする。
2. 温める場合
効果
温めることで血流を促進し、筋肉の緊張を和らげ、回復を助けます。
適しているケース
- 慢性的な痛みや緊張がある場合
- 肩こり、腰痛、慢性的な関節痛、筋肉の張りなど。
- 痛みの部位に冷たさを感じる場合
- 冷えによる血行不良が原因の痛み。
- ケガの回復期
- ケガから数日経ち、炎症が治まり回復に向かう段階。
具体的な方法
- 湿布(温湿布)や温熱パッド、カイロ、入浴、温タオルなどを使用。
- 15~20分程度温め、必要なら適度に休憩をとる。
3. 冷やすか温めるか迷った場合のポイント
- 痛みの原因が分からない場合
- 急性のケガや炎症の可能性があるなら冷やす。
- 慢性的な緊張や疲労が原因なら温める。
- 熱感の有無を確認する
- 熱感があれば冷やす。
- 冷たさや血行不良を感じる場合は温める。
- 悪化する場合は使用を中止し、病院や整骨院に相談する。
ぎっくり腰は冷やす?温める?
こころ整骨院で相談されることが多いのが、ぎっくり腰は「冷やす」か「温める」か問題です。
みなさん、病院や他の整骨院では、冷やすことを薦められることが多いようですが、ぎっくり腰でこころ整骨院に来られる患者さんは、温めたほうが良いケースがほとんどです。
というのも、上記にもあるように「痛みを伴う部位を押しても痛くない、熱をもっていない、赤く腫れていない場合のぎっくり腰」が圧倒的に多いです。
つまり、炎症を伴わないぎっくり腰がほとんどなので、その場合は温めることをおすすめしています。
もしどちらにしたらいいかわからない場合は、お気軽にご相談ください。
注意点
- 冷やす・温めるともにやり過ぎると逆効果になる場合があります(低温やけど、凍傷など)。
- 原因が不明な場合や痛みが長引く場合は、必ず医師の診断を受けてください。
状況に応じて適切な方法を選びましょう。